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タイムスリップ [ドイツ]

今、ドイツ・モーゼルにいる。
モーゼルはライン川最大の支流で、古城や世界遺産の街なんかがあって、ライン川沿い程観光客もいない、静かな夏の避暑地って感じなんだ。

その世界遺産の街・トリアーにあるポルタ・ニグラ。
ローマ時代、2世紀後半に造られた城門。
黒い砂岩のブロックで出来ているから「黒い城門」なんて呼ばれてる。

ここに入ったとき不思議なことが起こった。

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ふと中央が筒抜けになっている城門の反対側通路を見たら、そこに中世の騎士が見えたんだ。
その瞬間、結構いた観光客の姿も見えず、誰も彼の近くにいない。
その静かな古い通路を悠然と歩いてる。

そういえば、城門に入る前、下から見上げたときも騎士の兜が見えた気がして、廻りに言ったんだけど誰も信じてくれなかった。
それで登ってももちろんそんな騎士なんていなかったから錯覚だったのかな、と思ってたんだ。

やっぱりいたんだって誰かに伝えたかったけど、不思議なことに僕の周りにも誰もいない。
この広い城門のこの階にはどうやら僕と騎士のみのようだ。

君が一緒にいたら見えたのかな。
それとも、少なくとも僕の言うことを信じてくれたかな。
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色・色 [オランダ]

この時期のオランダは大地が宝石をちりばめたような色とりどりになる。

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まるで、君の弾くピアノみたいだ。

僕は君の弾くピアノはまだ1回しか聴いてない。
なんだか、スタジオで1対1って慣れてないから、少し恥ずかしくて。
今、思うともっともっと聴いておけばよかったかな。

そうしたら、こちらの教会やなんかで聴くクラッシックも、「あ、あの時君が弾いた曲だ」とか思えたかもしれないのにね。

しょうがないから、代わりにこの色とりどりの大地をしばらく眺めることにするよ。

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Bois de Halle [ベルギー]

Halleという田舎町。 ここには「ハルの森」と言われるとても神秘的な広大な森が広がってるんだ。

深い森、昼なお暗い森の小道、そして木漏れ日。
リスはもちろん、野生のシカまで生息している。
それだけでもため息が出るほど美しいんだけど、ここにはさらに秘密があるんだよ。

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青の絨毯。
この季節だけこの森全体が青に包まれる。
それはもう幻想的でこの世とは思えないほどなんだ。
例えば羽の生えた白馬が現れたら、僕はそのまま受け入れるだろう。
例えば白い妖精たちが出てきたら、僕は森の奥、どこか知らない世界へついて行ってしまうかもしれない。

そんな事を考えてしまうような森なんだ。

青の理由は秘密。また今度話すよ。

でも、この景色は1年のうちほんの2週間しか見られないんだって。

だけど、どんなに短くたってこれ程美しく心に残るならそれもいいと思わない?




タグ: ベルギー
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争いの跡

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今、ボスニアにいる。
街もすごく美しくて、街の真ん中を流れる川もエメラルド・グリーンで静かに流れてるんだけど、
やっぱりあちこちに紛争の爪痕があるんだ。
君はこの風景を見て、どんな風に思うんだろう。

そういえば君と僕はあまり争ったことがないね。
あの日を除いて。
君はナイフの様な言葉を発していたけど、傷ついたのは誰なんだろう?
そして数え切れないほどの嘘をついてたね。
そうするしかなかったんだろう。

ボスニアはあの恋人達の悲劇の橋の舞台で、
破壊された街を見てると、僕たちが出あって、そして同じ空の下、平和に暮らしてるってだけで奇跡なんだと思えてくるよ。

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 [京都]

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この間早咲きの桜を見た。

そう言えば僕は君と春を過ごしてないことに気付いたよ。

僕が日本に帰るのはいつも冬と夏と秋。

冬や秋の温泉も、夏の海も素敵だけど、君とうららかな春を過ごしたいな。

こんな桜と大きな池と古い建物、そんな静寂を眺めながら何も話をするわけでなく、
ただただ君を隣に感じながら景色を眺めてたいって思ったよ。

今年はもう無理だけど、来年は春に帰ることも検討してみようかな。
タグ: 京都

海辺のホテルにて [スペイン]

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最近君はよく「依存」って言う言葉を使うね。
君はいつも極端だから依存を悪とすると徹底的に排除しようとする。
確かに中には脱却した方がいい依存もあるだろう。
でもね、人は何かに依存してなきゃ生きられない存在かもしれないよ。
例えばそれがホンモノの愛なら素晴らしいし、過度のアルコールならきっとよくないね。

それに人はそんなに強くない。
時に弱くなることがあるのは普通だし、そんな時頼れる人がいるって幸せなことだと思わない?

1人の人間が出来ることってそんなに多くない。
でも2人ならきっと倍じゃなく、もっと多くのことが出来るんじゃないかな。
例えば僕が今見ているこの海。冬の海とは思えないほどきれいだ。
日が沈むまでずっと見ていようと思ってる。
でもね、もし君が横に居たら何も話さなくてもきっと何倍も美しいと思う。

今日も海に沈む夕日を見ながら君の事想ってるよ。
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冬のライン川にて

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最近君からのメールがめっきり少なくなったね。
電話もあまり出ないから新年なのにおめでとうも言えない。
君は本当に気まぐれだからきっと今はそういう時期なんだろうね。
急になついたり、冷たくなったり、君はいつでもくるくる変わる。
でも、僕の立場を考えるとしょうがないんだよね。
それはわかってるけど、やっぱり僕はさみしく孤独をかかえてるよ。
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冬 ドイツ Stuttgart [ドイツ]

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12月のヨーロッパはどこの街でもマルクトと呼ばれるクリスマス・マーケットが開かれてる。
それぞれの街で特徴があって競ってたりするんだ。
小屋みたいなのがいっぱい建ってて、陶器の小物やクリスマスの飾りなんかが売ってる。

一度君と歩きたい。

そう思った瞬間思わず一人で笑ってしまった。
君はきっとそんな小物やかわいい飾りには興味なんかなく、マルクトの名物グリューワインと呼ばれるホットワインを飲みたがるだろう。

さみしいけどグリューワインを「あつっ、あつっ」って言いながら飲む君を想像しながら今日は1人で酔っ払おう。
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坂の上の君へ

あの寒い冬の日、君は言った。

「あの坂を“寒いね、寒いね”って言いながら一緒に上がりたいね」

僕の人生で一番嬉しかった言葉。
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